べラビスタ スパ&マリーナ 尾道
第5,370回 設計の谷口です。
先日の休みを利用して、妻と尾道にあるベラビスタへ行ってきました。
以前から気になる建物の候補の1つに入っていたのですが、ついにその建物を体感することが出来ました。
主に体感したのは、この2つ。
ベラビスタ内にあるレストラン「エレテギア」と、
「リボンチャペル」です。
どちらも、建築家の中村拓志(なかむら ひろし)が手がけた建物です。
中村氏は、新国立競技場を設計した隈研吾の事務所出身の建築家で、広島では宮島口の藤い屋の建物coconcaや五日市のイロハビレッジ、街中にはOptical Glass Houseという住宅を設計されています。
新しく発表される建物は、毎回話題性に富むものばかりでいつも注目している建築家の一人です。
レストランの建物は、鉄骨の構造体に、木造の屋根が載っている混構造なのですが、眺望を最大限活かすために鉄骨の柱は細く、それに合わせるように木造のトラス屋根も約4センチほどの細い材料を組み合わせて構成されています。
レストランからは瀬戸内海の多島美を堪能でき、ディナーでしたらきっと美しい夕日が映える絶景のスポットです。
レストランの料理は、地産地消をコンセプトに、バスク地方を中心に修行をされたシェフによる薪火料理でのおもてなし。
ゆったりとした時間の流れの中で、美食が次々と登場し、お腹も心も充分に満たされました。
リボンチャペルは、レストランからすぐの所にあります。
二重螺旋の階段を上っていくと頂上へとたどり着きます。
べラビスタは、そもそも造船会社の迎賓館として1973年に誕生しました。
2007年には大規模なリニューアルが行われ、2014年にリボンチャペル、2015年にエレテギアが竣工しました。
リボンチャペルの頂上まで上る途中にも、造船工場が確認できます。
ちなみに、この造船会社、「ガンツウ」という瀬戸内海を運航するクルーズ船も運営しています。
個人的には、死ぬまでに一度は乗船してみたいと思っている夢のクルーズ船です。
本来は、宿泊しながら温泉や食事をたのしんだり、最高な景色を堪能しながらのんびりと過ごしたりできるリゾート施設ですので、子供がもう少し大きくなったら家族で記念日などにゆっくり訪れてみたいと思っています。
これから季節もちょうどいい頃合ですので、ぜひご利用されてみてください。