地域で活きる建築をめざして
第5,422回 設計の谷口です。
築100年以上が経過した、とある納屋をリノベーションする計画を立てるため、小屋裏へ上りました。
長年蓄積された土や埃が舞う中ではありますが、こうやって建物の隠れている部分を調査する時はいつもワクワクいたします。
こうやって屋根裏の構造まで調べることで、建物全体の構造が把握でき、建物にかかる力の流れもイメージすることができます。
そして、その構造を理解したうえで、新たな空間のデザインを行います。
今回は、写真のような丸太の梁が天井裏に組んであり、屋根からの荷重は全て外壁へと流れていくような構造になっていました。
そのため、室内を間仕切る壁や柱をリノベーションの際に撤去しても大丈夫な事がわかり、かなり自由に間取りを計画することができそうです。
現在は、6畳+4.5畳+押入れの間取りが3個並んでいるのですが、このサイズの納屋を地域の(特に)子供達の居場所とするべく、これから提案を考えていきます。
先日は、依頼主の方へのヒアリングを行い、参考図書なども拝見しながらイメージを膨らませていく作業を行いました。
地域に残った貴重な建物を、地域に暮らす人々が愛着を持って使い続けていけるような計画を実現したいと思います!!