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太陽光発電が益々お得な時代に

第,5502回 設計の谷口です。

先日、新築住宅をお考えのお客様に対してプレゼンテーションを行いました。
計画している敷地に対して、どのようなことを考え、どういったプランニングを行うか?
お客様のご要望をふまえながら、エヌテックとして実現させたい快適な暮らしの姿をお話しします。

昨今の光熱費高騰もありますので、エヌテックではこれからのお客様に対して太陽光発電も積極的に導入を勧めてまいります。
ただし、注意しなければならないのは、たくさん太陽光発電をつけることに設計の重心が傾きすぎ、パッシブデザインなどの快適な要素に対する検討が薄れてしまわないようにしなければなりません。
また、個人の所有の敷地に建てる建物は個人のものだからと言って、好き勝手なデザインで建ててしまっては近隣住民への悪影響を与えかねない点にも細心の注意が必要に感じます。
具体的には、太陽光発電を屋根に載せるために大きな片流れ屋根にしてしまったがゆえに、後ろのお住まいに全く日差しが入らなくなってしまったというようなケースにならないようにしたいものです。

個人の建物でも、その地域の景観をなす一要素であることを常に意識していただきたいと思っています。

さて、今回のご提案のお住まいも、非常に優れた性能を有する建物になったので、光熱費について少しだけご紹介いたします。

パッシブデザインや省エネ設備を導入し、太陽光発電を搭載することで、一次エネルギー消費量計算プログラムにおける基準値よりも、年間の光熱費が約25万円も少なくなる結果を得ることができました。

ちなみに、この光熱費の計算においては、先日の私のブログでもご紹介した燃料調整費(2023年3月分の14.99円/kWh)や再エネ賦課金(3.45円/kWh)を、現状の数値で加味した金額で算出してみました。
(国から燃料調整費の補助△7円/kWhが一時的に始まりますが2023年9月までの予定なので、そこは加味していません)
中国電力の電化スタイルコースは、デイタイム30.62円/kWh、ナイトタイム14.87円/kWh(2023年2月現在)なので、それぞれに18.44円(=14.99円+3.45円)を加えた、45.49円/kWhと33.31円/kWhという電力料金単価を用いました。

電気料金は1kWhあたり約40円の時代です….。

こうなってくると、太陽光発電の経済的メリットも益々魅力的になってきます。
先程のプレゼンの事例ですと、一年間で約25万円も違うわけなので、仮に約5kWの太陽光発電を150万円で設置したとしても、6年で元は取れてしまいます。

太陽光発電に設置する費用というのは建設費と捉えるのではなく、将来かかる光熱費の前払いという考えで計画すると、導入しやすくなるのではないでしょうか?

性能の高い省エネ住宅に対して国からの補助金もありますので、スケジュールが合うお客様に対しては、補助金の話も含めて太陽光発電の導入を進めてまいりたいと思います。

 

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