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建築家・坂茂さんのセミナーを受けて。

第5,531回 設計・広報企画部の木村です。

先日広島建築士会主催の公開まちづくりセミナーに参加し、今年は「作品づくりと社会貢献の両立を目指して」というテーマで建築家の坂茂さんによる講演会が開かれました。
昨年は妹島和世さんという建築家の方が講師を務められ、実は昨年も聴講させていただきました。
木村ブログ:『建築家・妹島和世さんのセミナーを受けて。

3月1日に広島県大竹市で下瀬美術館という新しい美術館がオープンしたのはご存知でしょうか?
この美術館の設計は坂茂さんによるものです。

私はまだ行く機会がなく4月に訪れる予定なのですが、今回の講演会もあってとてもたのしみにしています!
皆様も是非機会がありましたら行って見てくださいね。

さて、その講演会についてです。
坂茂さんも前回の妹島和世さんと同じく建築界ノーベル賞と呼ばれるプリツカー賞を受賞された方の一人で、世界で活躍されている建築家さんです。
講演会はこれまで坂さんが手がけてきた建築物、施工事例を紹介されるような形でした。

正直坂さんの作品はあまり詳しく知らなかったので、
会場のスクリーンに数々の事例写真が映し出される度圧倒されて鳥肌がとまりませんでした。笑

写真だけでも感動したので実際に現物が見られたらと思うと興奮します。

こちらは静岡県の「富士山世界遺産センター」


木格子の逆さまの富士山が下の水盤に映る事で富士山が見えてくるようになっています。
本物の富士山も、建物内部にある展望ホールの大きなピクチャーウィンドウから見る事ができるようになっています。

ニュージーランドにある「紙の教会」。


東北大震災が起きる少し前にニュージーランドでも大きな震災があり、それによって半壊した大聖堂を新たに建て直したもの。
防水・難燃加工がされた筒状の紙でできており、現在も多くの人が訪問されているようです。

建築物そのものも圧倒されるものがありましたが、特殊加工された紙でつくる「紙の建築」によって仮設住宅や避難所など、
災害支援の建築物をつくる事で社会貢献と建築を結んでいることにとても感動しました。


写真:基礎をビールケース、外壁を紙管でつくった仮設住宅

講演会ではこのほかにも沢山の施工事例と建物にまつわるエピソードをお聞きし、
世界各国で活躍されているというスケール感と、坂さんのこれまでの作品や建築に対する考え方を聞くととても同じ人間とは思えないような不思議な感覚でした。笑

ただ今回の坂さんのような紙の建築であったり、
ボランティアで建ち、さらにそこで人が過ごせる仮設住宅で人の役にたったりと色々な形の建築があるなぁとまたひとつ勉強になりました。

まだまだ知らない日本国内と他の国の建築物も調べたり訪れてみたいなと思います☺

 

 

 

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