1985ひろしま 断熱ワークショップ
第5,666回 設計の谷口です。
エヌテックは、省エネ活動を推進する団体「Forward to 1985 energy life」に加盟しています。
そして、志を同じくする工務店や設計事務所が「1985ひろしま」という名の元に集い、定期的に情報交換会などを行っています。
8月には、ワークショップ形式で断熱材を切ったり内窓の効果を実測してみたりする活動が2度開催されました。
8月11日は、脱温暖化センターひろしまさんが主催するイベントにお招きいただき、脱温暖化センターの事務所の窓や壁の一部を実際に断熱改修してみようという内容でした。
参加者は、地域の温暖化防止推進委員の方々で、内窓の断熱効果や断熱改修などにより興味を持っていただけたのではと思います。
また、8月30日は、廿日市市公衆衛生推進協議会・四季が丘市民センターさんが主催で、小学生から中学生を対象にした「内窓・断熱材でSDGsワークショップ」というイベントに協力させていただきました。
廿日市市ということで、地元の企業「ユダ木工」さんからは、とても美しいヒノキの羽目板をご提供いただきました。
こちらは、四季が丘市民センターの図書スペースを断熱改修したもので、ヒノキの美しい香りと見た目も相まってしばらくは本を置かずに…なんて話にもなっておりました(笑)
参加していただいた子供たちからは、「切ったり測ったりして楽しかった」「木工体験がおもしろかった」「将来一人暮らしした時に知識が役に立ちそう」などなど、とても嬉しい感想をいただきました。
写真ではちょっとわかりづらいですが、ワークショップが終わった夕方時点で、外気に接するサッシと内窓との間が32.1℃、室内側の内窓の表面付近の温度が23.2℃(エアコンの温度設定が22℃でした)。
その差は約9℃もあります!!
内窓の効果に子供も大人もビックリなワークショップとなりました。
家庭の省エネというと、節電したり省エネ家電に買い換えたりといった内容を一般消費者の方は思い描くようですが、このように断熱を行うことが省エネへの近道なのです。
また、今回のワークショップでは触れていない内容ですが、日射を遮蔽したり取り入れたりするパッシブデザインの手法も断熱同様に大切な省エネ対策です。
建築関係以外にも、様々な省エネ活動に取り組まれている団体とも協力しながら、今の世代そして未来の世代へとつなげていけるような貢献ができればと感じます。