アアルトの照明 A110
第6,006回 設計の谷口です。
新しいギャラリー檪には、設計をするにあたりたくさんの拘りを散りばめました。
今日はその一つ、ペンダントライトについてご紹介します。
キッチンシンクの手元を照らしているペンダントライトは、フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトが1952年にデザインしたものです。
私がまだ学生の頃、アアルトの建築を見たくてフィンランドを旅行したのですが、その時に見学したセイナッツァロ役場の会議室にも使われていてとても印象深く残った照明器具の一つでした。
そこで、今回のギャラリー檪ではキッチンの照明として思い切って使ってみることにしました。
実物の照明器具を近くで見て気付いたことがありました。
それは、器具の最下部にあるゴールドのリングの効果です。
ゴールドという色とスリットが細かく施された効果によって、光の広がりと美しさが格段に向上しています。
例えば、このゴールドのリングを外してみると、
まぁ、よくあるペンダントライトって感じです。
と語りましても、写真ではなかなかその違いが実感しづらいかと思います。
ギャラリー檪へお越しの際はぜひこの照明もご注目ください。
リングを付けたり外したりして、デザインの妙をお楽しみいただけるようご案内しますので。
【ご紹介した照明器具】
ペンダント A110 アルテック