コペンハーゲン 夏の離宮
第4,184回 設計の渡辺です。
前回に引き続き、デンマークで見た建築をご紹介します。
今回は、コペンハーゲンにある「ローゼンボー城」です。
ローゼンボー城は、17世紀初頭に国王クリスチャン4世によって建設された夏の離宮です。クリスチャン4世は、この城をとても気に入り、夏だけでなく多くの時間をここで過ごし、最期もこの城の自身の寝室で生涯を閉じたそうです。現在は、博物館として内部が一般開放されており、部屋のインテリアや豪華な調度品、王室の貴重なコレクションなどを見ることができます。周りの景色に溶け込み、落ち着いたお城なので、いつまでも見ていられる美しい宮殿でした。
周囲には、手入れの行き届いた美しい庭園が広がっていて、多くの人の憩いの場となっています。
ヨーロッパのバケーションの時期でしたので、みなさん家族や友達とピクニックをしたり、ゲームをして思い思いの時間を過ごしていました。なんて優雅な時間の過ごし方なんだろう…と思いました。
生活している国や文化によって、時間の使い方、感覚の違いが生まれ、生活の仕方、物の考え方、価値観に影響を与えていくのでしょう。
違う文化や人たちに触れるというのは、考え方を広げるのに役立ついい経験だなと感じます。