Customer Columnお客様コラム
第3回 土地を決めるにあたって
土地に関わる問題とは、基本的にはその土地に住み続ける限り付き合う事になります。それだけに、土地探しは誰もが慎重に行いたいと考えるでしょう。
しかし、土地は売りに出されている物件の中から選ぶのが普通なので、それなりの条件を設定すると、それら全ての希望を満たすような土地は、まず見つからない気がします。そうなると、良さそうな物件が見つかっても、『もっと良い土地が見つかるかも』と少なからず悩むのではないでしょうか。
土地探しは、時間を掛けたからと言って良い土地が見つかる保証が無いと言う点で、どんな家を建てたいかや、どこに建築をお願いするかを決める以上に難しい作業だと思います。それで、どんな土地が良いかについては、家を建てる人の主観に左右されるものが多く、一律には言えないと思いますが、全てに共通するものとして、以下の点については注意した方が良いのではと思います。
まず当たり前の事ですが、道が極端に狭いとか、車が駐車しづらいと言った、『常に不便を強いられる様な問題』については、余程の事が無い限りは妥協しない方が良いと思います。逆に、学校が遠いと言った一時的な問題は、あまり拘らなくても良いのではないでしょうか。
それから、土地から受ける『印象』と言った感覚的な物は、意外と無視できないと思います。
非科学的な事は言いたくはないのですが、『どこか陰湿な感じがする』と言った事は、そう感じる事だけで生活や健康に少なからず悪い影響を及ぼしそうだからです。また、陰湿な感じというのは、実際に川等からの湿気が地形的に溜まりやすい場所だったりする事もあるらしく、その場合は人に限らず建物の方にも影響がありそうです。
感覚と言う物は意外と馬鹿に出来ません。
『その土地に馴染めそうか』と言う事は最も重要ではないかと思います。
近隣とのトラブルで、事件や裁判になった例は幾らでも見つかります。
相手に問題がありそうな場合もあるでしょうが、トラブルの要因は自分側にあるかもしれません。
例えば、子供が騒がしくて周囲に迷惑を掛けるという点は、戸建てであっても変わりません。土地を実際に見る際はその周辺地域も見て回り、出来れば周辺の住民の方と話してみるのが良いと思います。
僕らの場合、場所や地形、接道と言った事にも当然拘りがありました。
偶然、それらをほぼ満たす土地が見つかり手に入れられましたが、仮にそうでは無かったとしても、結局はその土地を『気に入るか』が全てだった気がします。