【太陽エネルギー活用を考えた屋根設計のバリエーション】
皆様、こんにちは。エヌテックです。
太陽のエネルギーをどう受け取るかは、住宅を設計する上で重要なテーマです。
太陽光発電が一般的になるにつれ、できるだけたくさんの太陽エネルギーを受け取るためには南に向けた大屋根をかける家が増えてきました。
これは「設備型太陽エネルギー利用」と言うことができます。
一方、エヌテックが採用するパッシブデザインでは、太陽エネルギーを窓から獲得することを優先して考える「パッシブ型太陽エネルギー利用」を重視します。そのため、南の外壁面を増やして大きな窓を設置し、屋根は北に流すかたちになります(図3-3)。
ただ、これは極端な例で、実際の設計では「設備型」と「パッシブ型」の折衷案ともいえる設計を採用することも多くなります。「への字型」の屋根や南面頂側窓を設けた屋根、急勾配型の屋根などです(図3-4)。
また、屋根で太陽エネルギーを受け取るためには屋根勾配も重要になります。
年間を通じてエネルギーを獲得する事を考えるのか、それとも冬を中心に考えて勾配をきつくするのか。
同様に、屋根面に設ける窓についてもいくつかの選択肢が考えられます(図3-5)。
その家が何を重視して設計しているのか、屋根の形をみると読み取れることもたくさんあるのです。
街を歩くときには、屋根の形に注目してみると面白いかもしれません。
※図は「パッシブデザイン講義」より引用