Customer Columnお客様コラム
第3回 小さな家づくり記 土地と工務店を決めるまで
(第1回の続きです)
…そんなふうに当初、夫はそれほど「暖かい家」を欲していなかったようですが
とりあえず、動いてみよう!
と気の向くままに考えたり、調べたりしてみることにしました。
考えるだけなら、タダですから。
まずはこんなことをやりました
いたって普通ですが、こんなことをやりました。
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本を読む
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住宅展示場巡り
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完成見学会、モデルハウス見学
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土地探し
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FPさんにお金の相談
家づくりを検討し始めると
やること・考えることがたくさんあります。
またインターネットには、
家づくりについての様々な考え方や
ステキな写真が溢れていて
すぐに気持ちがブレそうになってしまいます。
(そんな時間もまた、楽しいのですが)
なので、やりたいことに優先順位をつけたり、
メリット/デメリットを書き出してみたりして
できるだけ情報を整理しました。
「高性能なエコハウス」という考え方を知る
そんななかふと手にとった、「あたらしい家づくりの教科書」という本。
ほぼ温熱環境に関する内容ですが、
この本を読んで、自分が新しい家でどんな生活をしたいかを
具体的にイメージできるようになりました。
「暖かい家」を技術的に知るとっかかりにもちょうど良かったです。
数値や計算式がたくさん出てきて少し難しい部分もあるのですが、
「家の性能って数値化できるんだ!」ということに驚きました。
というのも、私はけっこうな冷え性なので、暖かい家を建てたとしても
自分にとっては暖かくないかもしれません。
数値で分かるなら、これほど確実なことはないと心強く思いました。
さらに日本が「断熱後進国」なことや、寒さによる健康リスクの実態など、
暖かい家に住むメリットを知り、ますます「暖かい家に住みたい!」という思いが高まります。
また「賃貸だし、冬が寒いのはしょうがない」と思っていた夫も、
数値や技術のことを知るうちに「こんなに快適なの?」と徐々に興味を持ち始めたようです。
暖かい家=エコハウスを建てるなら「地元の工務店」がおすすめ、という考え方もあり
興味の矛先がそちらへとシフトしていきました。
展示場・見学会に行く
このように書籍やネットで住宅性能のことを勉強する一方で、
住宅展示場や見学会などのリアルな場にもできるだけ足を運びました。
一軒見学する度に個人情報やアンケートを書き、同じことを聞かれるからでしょうか。
正直なところ、住宅展示場ってとっても疲れます…
提示するだけでどの展示場でもサクッと見学できる、
お薬手帳みたいなものがあったらいいのに!と何度思ったことでしょう。
間取りやサイズ感、素材の手触りなど、
実際に体感してみないと分からないので
展示場サービスは有り難いのですが…
また今思えば、夏や冬に宿泊体験をしてみたかったな〜と思います。
なかなか実施されているところがないですし、
あったとしても契約者のみ対象だったりして、ついに叶わずでした。
性能が数値で分かるのは良いけど、実際にその数値が自分にとって快適なのかどうか?
まる一日過ごしてみることができれば、
しっかり納得して決められるのになぁ〜と思いました。
自分たちの予算を知る
夫が家を建てることに前向きになったきっかけがもう一つ。
ファイナンシャルプランナーさんにライフプランをたててもらい
「この予算内ならローンを払っていける」という目安がわかった、ということがあります。
今思えば、もっと早く相談に行っても良かったな…と思います。
またローンの関係で保険も契約したのですが
健康にちょっとした問題が見つかり、一時あわやローンが組めないかも!?という事態に陥りました。
詳しくは割愛しますが、とても大変でした…
健康であることが、家づくりにも関わってくるとは予想外でした。
大金を長期に渡ってお借りするわけですから、よく考えたら当たり前なんですけどね。
並行して、土地探し
私たちは、「どこに住みたいか」というゼロの状態から土地を探したのでちょっと苦労しました。
いま振り返ってみると、土地を探し始めてから決めるまで、約10ヶ月間ほどかかったようです。
そんななか、西日本豪雨災害が発生します。
私たちが当時契約しようとしていた土地は「土砂災害警戒区域」に接していたので、
やはり危ないのではと思い直し、ギリギリのところでキャンセルさせてもらいました。
またイチから探すのか…土地が見つかるまでに寿命が尽きるのではないか…
あの寒い部屋で一生を終えるのか…と
ひどくガッカリしていたところ、なんと数週間後に
たまたま現在の土地に出会うことができ、とてもラッキーでした。
さあ、家を建てよう!私たちが事業者さん選びで大事にしたこと
家を建てる前準備が進み、事業者さんをそろそろ決めないとね、という時期がやってきました。
ここまで主に「高気密・高断熱」をキーワードに考えていましたが
そこに「デザイン」の好みも加味し、
事業者さんを絞ってプランの相談などを進め、ほぼ決まり、というところまできていました。
そんなある日、ふとしたきっかけでエヌテックさんの完成見学会を訪れ、
「あれ…この工務店さん、『高気密・高断熱』にすごく力を入れているし、
『デザイン」も好きな感じだなぁ!どうしよう!』と運命の出会いを果たします!
すでにほかの事業者さんにもお声がけしていたため、見学会の後日すぐに相談したところ、
「高気密・高断熱」「デザイン」に加え「耐震性」も高い技術を採用されていることが分かり、
エヌテックさんで家を建ててもらおうと決断したのでした。
私は正直なところ、「耐震性」については普通でいいか〜くらいに考えていたのですが
夫は、社長さんの熱い説明を聞いて「SE構法」しかない!と思ったようです。
このようにして最終的に「高気密・高断熱」「デザイン」「耐震性(SE構法)」という3つのポイントで比較/検討し、
エヌテックさんに家づくりをお願いすることにしました。
あともうひとつ、相談の段階でスタッフさんのお人柄に「信頼感、安心感」を
感じたことも大きなポイントです!
いえづくり初期に大変だったこと
私たちのように土地ナシ/住宅ローン使用の場合、
土地を探して契約/家の基本的なプラン(と概算)/住宅ローン契約…が
ほぼ同時進行なのですが、(保険の問題もあったため)これがなかなか大変!
このあたりの流れ、予めしっかり掴んでおくことをお勧めします。
また、それまで家の性能や土地のことばっかり考えていて、
デザインのことまで考えが及んでいなかったため、
プランを出していただいてからすぐ決めることができず、
なんやかんやする期間が長くなってしまいました。
(そして、決めた後も何度も変更したりして、すみません)
デザインについて、しっかり時間をとって考えておけば、
もう少しスムーズに進んだかもしれません。
このようにアワアワとワクワクのスパイラルに巻き込まれながら、
いえづくりが始まっていきました!