「軒」「庇」「窓」
第4,517回 設計の渡辺です。
夏が近づいてきて、日差しも強くなってきましたね。
パッシブデザインを考えていく上で大切なのは、夏の暑い日差しを遮り、冬の温かい日差しを取り入れることです。
その時に大事になってくるのが、「軒」「庇」「窓」の検討です。
「軒」や「庇」の長さは、季節ごと、時間帯ごとに検討していきます。
↑8月6日13:00 2階リビングのプラン。
一番熱い時間帯ですが、軒があるので窓から室内に入る日射の量をかなり減らすことが出来ています。
↑1月21日13:00 一年の中でも、日も短く寒い時期。
日中は、大きな開口部から十分に太陽の熱を取り入れることが出来るので、室内は温かくなり、過ごしやすくなるはずです。
どちらの季節でもベストな室内環境はどこか、シュミレーションをして、細かく検討します。
さらに、「窓」の性能も併せて検討することが大切です。
エヌテックでは、南面の太陽の熱を取り入れたい窓は、「日射取得」のガラスで、ペアガラスを使うことが多いです。
逆に、南面以外の窓は、外気の冷気や熱を室内に取り入れたくないので、「日射遮蔽」のトリプルガラスを使用しています。
室内の用途と、窓の方位との関係も十分に考えながら、一つ一つの窓の性能を検討していきます。
また、夏の日射を遮る方法は、軒だけでなく、
軒先にすだれを付けたりシェードを付けたりすることでコントロールできます。
その辺りの住まい方も、設計の段階で考えていくなら、計画通りの快適で省エネな家になっていくはずです!
一軒ごとに、周囲の条件も環境も違いますので、丁寧に検討していき、
「我が家の最適解」を見つけていただければと思います。
パッシブデザインのセミナーも随時開催していますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
オンラインのビデオ会議で受講したいと思われる方にも、ご対応いたしますので、そちらも併せてご相談ください。