建築的な魅力を高める耐震構法SE構法
第4,625回 設計の谷口です。
来月中旬の着工に向けて打ち合わせ中のI様邸(広島県三原市)。
この建物の見所のひとつに、8帖の大きな吹抜とそれに面してずらして配置した4.5帖のスキップフロアがあります。
スキップフロアの空間は2層になっており、下層は1階の床から40センチ下げた篭れる居場所に。
アフターコロナのワークスペースといった仕様です。
上層は、1階のLDKや2階のフリースペースとつながる図書コーナー兼階段になっています。
上下どちらの居場所も、南側の窓辺はベンチのように座れるので、窓の向こうに広がる長閑な田園風景も堪能できるしかけをつくりました。
と、言葉で表現すると簡単なのですが、構造計画はなかなか難航しました。
屋根材は石州瓦を採用しているので、建物に対する荷重も当然大きくなります。
でも、そこはさすがのSE構法!!
在来工法の場合は、この間取りで耐震等級3を確保するのはきっと難しいと思いますが、構造計算を行うSE構法によって、挑戦的で悠悠閑適なお住まいが実現することになりました。
耐震的な満足度はもちろんですが、設計者にとっても可能性の幅を広げてくれるSE構法を、エヌテックでは全棟で採用しています。