凹ませる。
第4,887回 設計の木村です。
今回は ニッチ について少しご紹介します。
ニッチとは、壁の厚みを利用して一部を凹ませることで設けられる棚や収納の事です。
先日お引渡しを終えたお客様のお家にも、
インターフォンや給湯リモコンなどを収めるためのものがLDKに設けられています。
このニッチがあることでリモコン類が壁から出っ張ることはなく、すっきりと収まります。
リモコン類以外にも、
少し壁を凹ませることで収納の仕方が広がります。
例えば下の写真は小物を置いているだけでディスプレイの役割を担っています。
このようなニッチが廊下にあれば、部屋の移動の際にさっと物が取れたり置けたりして便利ですね。
廊下やリビングだけでなく、下の写真のようにキッチンにもニッチが設けられたりしています。
スパイス・調味料類は隠したいものですが、
使用頻度の高い物はすぐに手の届く範囲にあると便利ですよね。
あまり視野に入れたくはないけれど、出し入れする手間は省きたい。
すっきりした見た目と、使い勝手の両立がキッチンは一番難しい場所なのかもしれません…
ちなみにこのニッチに収納されている「ほりにし」という調味料、
万能スパイスとしてアウトドアでも普段使いにしても優秀と昨年話題になりましたね。
私はまだ試したことがないのですが、
肉・魚・野菜の炒め物等にはもちろんパスタに使用しても美味しいとのことで
見かけたら是非一度試してみたいものです。
少し話が逸れましたが
このように玄関・廊下・リビング・キッチン・寝室… と様々な場所に設けられ、その使用用途もまた様々です。
お客様によって使い勝手の良し悪しの感じ方も異なりますが、
扉を閉めて隠す収納と、ちょっとしたオープンな収納とのバランスも
拘りある素敵なお家を建てる上で大切かなと思います。