庇のメリット
第5,136回 設計の渡辺です。
最近は、庇を付けない住宅も見かけますが…
エヌテックの住宅では欠かすことはできないパーツの一つです。
外壁素材や予算に合わせて、アルミ製のものや、木+金属製の商品を選定しています。
庇には様々なメリットがあります。
・日差しを遮る
庇には、室内に入る太陽光を遮る役割があります。
特に南側の窓には、パッシブデザインの観点から奥行のある庇を設けることで、
室内に入り込む太陽光の量を減らし、室温上昇を抑えます。
・雨に濡れるのを防ぐ
窓上に庇を設けると、窓に直接雨が当たりにくくなるため、
部屋の中に雨が吹き込むのを防いでくれます。
・外壁が汚れるのを防ぐ
窓に直接雨が当たると、窓に溜まった汚れが外壁に垂れて、外壁の雨垂れの染みが生じやすくなります。
庇を設けることで、直接窓に雨が当たりにくくなりますので、
その後の外壁メンテナンスの軽減につながります。
・「すだれ」を取り付け、日射を調整できる
庇だけでも日差しを遮る効果がありますが、木+金属の庇にすだれを取り付けると、
夏の強い日差しをさらにカットすることが可能になります。
夏場の室内環境を良好なものにしてくれます。
こうして考えてみると、庇はとても理にかなったものだという事が分かりますね。
さらに、庇を設ける位置や長さ・素材などによって、
外壁の印象を変えるアクセントになるので、デザインの観点からも有効です。
施工事例をチェックする際には、
どんな「庇」が選ばれ、どんな印象になるのか?
ぜひ注目してご覧ください。