テーブルが紡ぐ家族の思い出
第5,364回 設計の谷口です。
大型で猛烈な台風14号が、予報では本州を横断する勢いでやってきています。
皆様のお住まいで、外にあって移動できるようなものがあれば、ぜひ片付けられるようお願いいたします。また、無理な外出もぜひお控えください。
私も帰ってスダレの取り外しを行いたいと思います。
さて、先日佛﨑と一緒にOB様のお住まいへ訪問いたしました。
この猛暑を快適に過ごすための空調に関するご相談です。
2階の子供部屋にエアコンを設置するにあたり、どのような配置や経路がいいのか現地調査を実施。
築8年が経過したお住まいなので、お子様も想像以上に大きくなっていて時の流れの速さを実感いたしました。
現地調査を終え、ダイニングで飲み物をいただきつつお客様の近況をうかがう時間は何とも言えない幸福感に包まれます。
お話を聞きながら、そういえばこのダイニングテーブルは弊社でつくらせていただいたものだったなぁと思い出したり。
写真は新築当時のものですが、ナラの天板もいい感じの色艶に変化しており、
子供達がここで勉強したりと、色々な家族の歴史を支えてきたのかと思うと感慨深くなります。
エヌテックでは、ご要望に応じてダイニングテーブルもよく造作させていただいています。
例えば、他のお住まいではブナの木を使ってテーブルを作成しました。
それから、キッチンと一体化させる感じで造作したこんな事例もあります。
天板を一枚板風に見せて、板の端に自然な樹形が残っている、こんなテーブルは古民家再生のお住まいです。
皆様との打合せで利用するギャラリー檪のテーブルは、長さが3.6メートルの10人掛け仕様をデザインしました。
ダイニングテーブルに集い食事を囲んだり、学校の宿題が行われたりなど、様々なシーンを想像して設計を行っています。
団地育ちの私にとっても、大きさは小さいですがダイニングテーブルでの思い出はとても印象深いものがあります。
それは、赤ペン先生をやっていた母親がそのテーブルで作業をしているので、私も学校から帰ると一緒にそのテーブルで進研ゼミをやっていたという記憶です。
親になって思うのですが、そうやって親が仕事をしている姿をあえて見せることで、子供にも一緒になって何かをしようと思わせていたのではないかと想像します。
家族の思い出が紡がれていく素敵な居場所があるお住まいを、これからも皆様と一緒に考えていきたいと思います。