壁の役割
第5,444回 リモートスタッフの渡辺です。
日本列島に寒波が流れ込み、各地で真冬並みの寒さになっているようです。
私の住んでいる愛媛県も、山には雪が積もりとても冷え込んでいます。
広島のお天気はいかがでしょうか?どうぞ温かくしてお過ごしください。
ところで、みなさんのお部屋には壁面はどのくらいあるでしょうか?
壁があるか無いかで暮らし方、生活のしやすさが変わってきます。
私が今住んでいるアパートは昔ながらの作りなので、引違いのドアがたくさんあり、
各部屋の2面には引違いドア、もう一面には窓、もう一面には押入の襖があります。
つまり部屋の壁すべてに開口があるという状態です…
壁があまりないので家具などのレイアウトが難しく、いまいち落ち着かない空間になっていたので、
友人にお願いしてドアの一面に壁を作ってもらい、何とか過ごしやすく落ち着く空間となりました。
それで改めて設計する時は、部屋の用途や設置する家具や窓の配置を考え、
構造上必要な壁面も検討しながら、適切な量の壁面を用意しておくことが大切だと感じています。
エヌテックの設計でも目的に合わせた壁を確保することで、落ち着く空間、メリハリのある空間になるよう心がけています。
南側に開いた吹抜けリビング。
南側とは対照的に東側を全面壁とすることで視線が窓側に向き、開放感を感じつつ落ち着く空間としています。
こちらは寝室。
ベッドを壁側に配置できるようにし計画し、ベッドボードも設置しています。
就寝前に本を読んだりゆったりと過ごすひと時にぴったりな、落ち着いた空間になっています。
「窓の役割」「壁の役割」と何事も目的や理由があって設計されています。
ご家族の暮らしを図面の中でどこまで考えていけるかは設計をする上でとても大切です。
そうしたイメージする力をこれからも培っていきたいと思います。