第5,453回　設計の谷口です。

今日は午前中に息子が通う保育園でクリスマス会があり私も参加させていただきました。

先生達が色々な催し物を考えてくださっていたり、子供が保育園の活動で作ったクリスマスの飾りを見せてもらったり、大園長先生のドリップコーヒーをいただいたりと
クリスマスの雰囲気を盛り上げてくれるとても素敵な会でした。

保育園の先生から教えていただいたのですが、「サンタクロースの部屋　子どもの本をめぐって」（松岡享子 著）に、サンタクロースの意味についてとても興味深い一節があります。

『子どもたちは遅かれ早かれ、サンタクロースが本当は誰かを知る。知ってしまえば、そのこと自体は他愛のないこととしてかたづけられてしまうだろう。
しかし、幼い日に、心からサンタクロースを信じることは、その人の中に、『信じる』という能力を養う。
私たちは、サンタクロース、その人の重要さのためでなく、サンタクロースが子どもたちの心に働きかけて生み出すこの能力ゆえに、サンタクロースをもっと大事にしなければならない』

『心の中にひとたびサンタクロースを住まわせた子は、心の中にサンタクロースを収納する空間を作りあげている。
サンタクロースその人は、いつかその子の心の外に出ていってしまうだろう。
だが、サンタクロースが占めていた心の空間は、その子の中に残る。
この空間がある限り、人は、成長に従ってサンタクロースに代わる新しい住人を、ここに迎えることができる』

信じるという想像力が持つ無限の可能性を大切に育んでいくことが、子供たちの素敵な未来へとつながっていくのだと感じます。

明日の朝、息子が起きてサンタクロースからのプレゼントを見た時に、この一節を思い返しながら、一緒に「サンタさんありがとう！」と伝えたいと思います。