巾木の役割
第5,574回 リモートスタッフの渡辺です。
アパートでも戸建て住宅でも、ショップやオフィスでも、多くの場所で必ずあるのが「巾木」(はばき)です。
内装に使う部材で、床と壁がぶつかる部分に設置される部材のことです。
部屋をぐるっと見回してみると、みなさんのご自宅にもこの巾木が様々な場所にあるのにお気づきになると思います。
この巾木、どんな役割があるのでしょうか?
その一つに、壁を守る役割があります。
掃除機をかける時やキャスター付きのものを動かすときに壁にぶつかってしまうことがあります。
巾木はそのダメージから壁を守ってくれるので、壁紙の交換などを最小限に抑えることができます。
もう一つは、壁と床の隙間をカバーするためです。
壁の下地になる石膏ボードは、天井側に合わせて隙間無く施工するので、床側に数mmの隙間が空きます。
ここに巾木を取り付け、隙間にゴミが入るのを防いだり、隙間風が入るのを抑え、見た目もきれいに仕上げることができます。
素材は様々ありますが、塩化ビニルでできた巾木と、木の巾木があります。
先ほどの写真では、杉板で厚さ10ミリの巾木を採用し、四方にぐるっと巾木を設けています。
下の写真のように壁に合わせて塗装することもあります。
また、トイレの壁紙やクッションタイルのグレーのカラーに合わせて、サンゲツのビニル巾木のグレーのものを採用することもあります。
巾木は、あまり視界に入ってこないような小さな部分ですが、美しく仕上げ、維持していくためにとても重要な部分です。
部屋の用途や壁・床の素材との組み合わせを考えながら検討していきます。
ぜひこの「巾木」のチェックもお忘れなくご検討くださいね。