松山城
第5,585回 リモートスタッフの渡辺です。
前回の高知城に引きつづき、愛媛県の松山城についてご紹介します。
愛媛県松山市の勝山という標高132mの山頂132mに佇む松山城。
関ヶ原の戦いで活躍した加藤嘉明が初代藩主となり、慶長7年(1602)から四半世紀もの歳月をかけて築城しました。
「現存十二天守」の一つで、城内には21棟の重要文化財があります。
前回の高知城よりも規模が大きく、天守の中の柱梁なども太く立派でした。
外部にも焼杉が張られ、漆喰の白とのコントラストも相まって、どっしりと構えた佇まいから力強さが伝わってきました。
天守に登っていくまでの間にも立派な石垣や門があり、見ごたえのあるお城です。
日本で最後の完全な城郭建築(桃山文化様式)のようで、当時の貴重な技術が残されています。
落雷により焼失してしまったこともあったようですが、きちんと再建され今でも当時の形を見ることができるのは貴重ですね。
財を投じ、その当時の最高の技術を持った大工さんたちが長い年月をかけて作ったものを、
今も私たちが見るということを考えると感動します。
日本の環境に合った技術や設計手法を今の住宅にも取り入れていけるところを見つけながら、
四国に残されているお城を回っていきたいと思います。
愛媛にお越しの際はぜひ訪れてみてください。