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「軒」と「けらば」

第5,597回 リモートスタッフの渡辺です。

建物の外観はその家の顔になる部分なので、周囲との景観や雰囲気も考慮する必要があります。
その際、軒やケラバをどの程度設けるのか?ということも印象を決める大切なポイントです。

「軒」というのは、樋が付く部分で地面に水平な部分のこと。
「けらば」は、写真のような切妻屋根や片流れ屋根の斜めの部分を指します。

雨が壁に直接当たりにくくすることで雨漏りを避けたり、日差しを遮るのに役立ちます。
エヌテックでは性能面とメンテナンスの観点から、必ずこの軒とけらばを設けています。

外観の印象を大きく変えますし、室内に対する日射の遮蔽具合にも関係してくるところなので、
各物件ごとに、それぞれどの程度の長さとするかを検討していきます。

例えばこちらのお住まいは、6寸勾配の切妻屋根が掛かっていて、軒の出長さ:1m けらばの出長さ:90㎝ です。 
けらばが90㎝出ているので、2階の上部開口からの夏の強い日差しを遮ることができています。
軒も1mと長めに設定することで、大きな屋根が家全体を包み込んでいるようなどっしりした佇まいとなっています。

こちらは2.5寸勾配の片流れ屋根で、軒の出長さ:南側1.2m、北側50㎝ けらばの出長さ:50㎝ としています。
南側の軒の出を長くすることで、2階上部窓からの夏の日差しをカットできています。
少し長めに軒を出すことで、全体のバランスの重心を下げることができ落ち着いた印象となります。

このように軒やけらばも家づくりの大事な要素です。
施工事例を調べる際には、この軒とけらばのバランスにもぜひ注目してみてください。

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