航空写真で地域の変遷を調べる
第5,598回 設計の谷口です。
私の住む、広島市安佐南区西原は、アストラムラインやバスもあり広島の中心まで15分くらいでいける大変利便性の良い土地柄です。
妻の実家がもともとこの地域にあるので、私もここに住んでいるわけですが、地元に人にとっては開発が進んでその結果として便利になったという認識かと思います。
地域の便利が良くなることは、往々にして地価も上がってしまいます。
元々住んでいる住人にとっては、上がってしまう地価つまりは固定資産税を払い続けていく(=家を維持していく)ために、頭を悩ますことになってしまいます。
そうして、固定資産税や相続税などの税金対策のために、元々持っていた土地を売却したり、例えばアパートにして収入を確保したりなど、様々な対策を行うわけです。
とある人がこう表現していました。
「日本の町並みが悪くなるのは、相続税のせいだ」と。
前置きが長くなりました。
自分が暮らす地域の事が気になったので、航空写真でその変遷を少し調べて見ました。
こちらの航空写真は、1945~50年(昭和20~25年)の我が家周辺の様子です。
田畑が広がり屋敷がポツポツあるような感じですね。
続いて、1961~64年(昭和36~39年)です。
左上の方に国道183号が開発され、そこへ延びる道や周辺に建物が建てられたりしています。
続いて、1974~78年(昭和49~53年)です。
すごいですね。わずか15年くらいの間で一気に宅地化が進んでいます。
続いて、1979~83年(昭和54~58年)です。
宅地化の波は止まることを知らず…。
続いて、1987~90年(昭和62年~平成3年)です。
国道54号線(写真右側)が新たに見えるようになりました。
その後、アストラムラインも開設されます。
西原の田畑はどんどん減少していますね。
そして現在の様子です。
こうして、自分の住む地域を航空写真で眺めてみるだけで様々な発見があります。
私はこちらに来た人間ですので、古くからあるお宅はここやここなのかぁ、八木用水は経路を変えずにひっそりと住宅街に通っているなぁ等々。
皆様も、お住まいの地域やこれから建設地としてご予定の場所などの経過をぜひお調べください。
調べるための簡単なサイトはこちらです。(地盤サポートマップ)
このサイトは、地盤調査会社ジャパンホームシールドが提供しているもので、地盤の強さはもちろん、ハザードマップや各学校区なども簡単に見ることができます!