パッシブデザイン勉強会④
第4,089回 設計部の大津です。
今日も4回目となる「パッシブデザイン勉強会」が行われました。
今日のテーマは「熱を利用する」です。
今から、昼光利用・日射熱利用暖房・太陽光(日照・日射)の3つについて話していこうと思います。
まずは、昼光利用についてです。
昼光利用には、採光(昼光利用の基本)と導光(光を拡散させる)があり、
通年考えていかないといけないパッシブデザインです。
採光では、できるだけ多面採光を取る
導光では、暗い部屋を少しでも明るくする
といった目的があります。
導光を考えるときには下記のような、手法があります。
欄間(らんま)やライトシェルフ、光井戸(ライトウェル)、光庭(ライトコート)
写真を見てもらえば、イメージがわきやすいのではないのでしょうか。
次に、日射熱利用暖房についてです。
日射熱利用暖房は、できる限り多くの熱を室内に溜まるようにし、
その熱を夜間にも暖房として使うという手法です。
その熱を多く溜め、夜に暖房として使うには
例えば、タイルやコンクリートなどがあります。
日射をうまく利用し、使っていくことによって
冬の寒い日に暖房をつける時間が短くなる
といったことも増えていくのではないでしょうか。
最後に、太陽光(日照・日射)についてです。
パッシブデザインにおいて「活用・調節」する自然エネルギーのほとんどは太陽光です。
前に述べた、昼光利用と日射熱利用暖房にも太陽光は関係してきます。
太陽光を利用することによって、光熱費の削減などに役立ちます。
更に、太陽光をうまく利用するには隣の建物など周りの環境をしっかりと
把握しておかないといけないですね。
今回の勉強会では、夏と冬どちらにも共通すること(特に昼光利用)について学べました。