建築家 内藤廣展覧会へ
第5,726回 設計の谷口です。
以前のブログでご紹介した、建築家 内藤廣氏の展覧会に家族で行ってきました。
場所は、島根県益田市にある島根県芸術文化センター「グラントワ」。
美術館スタッフの方の建物案内が開催される日を事前に予約して参加いたしました。
今回の展覧会にあわせて書籍「建築家・内藤廣 BuiltとUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い」が発行されていますので、事前に予習を行っての参加です。
というもの、一人の建築家人生を一挙に振り返る膨大な資料展示ということを知っていたので、絶対に一日では見きれない!(子供も一緒だし…)と思いそうしたのですが、大正解でした。
展覧会では、各作品の建築模型を中心に見てまわり、また映像作品なども時間をかけてたっぷりと鑑賞することができました。
それでも駆け足での鑑賞でしたので、なんとかもう一回観に行けないかと画策中です…。
書籍を読み終えた時に、こんな膨大な仕事を変わらない情熱を持ち続けて取り組んでいる姿を想像するだけで圧倒される気持ちになったのですが、やはり、展覧会を拝見した時も改めてその感覚が湧き上がりましたし、やっぱり建築っておもしろいなぁと活力のようなものをいただくことができました。
当日はあいにく雨もちらつく天気でしたが、それはそれで壁面に石州瓦を使った建物の魅力を高めていて、とても素敵な建築を体感いたしました。
建物の中心には水盤のある大きな中庭があるのですが、水を抜けばマルシェなどの会場にもなるそうで、地域住民からも愛されている建物だと言うことをお聞きしました。
また、スタッフの方の案内で、併設する劇場の内部も拝見させていただき、舞台にも上がらせていただきました。
ここで歌ったらめちゃくちゃ気持ちいいんだろうなぁとこっそり思いながらの貴重な経験です。
内藤廣氏曰く、日本でも3本の指に入るくらいの音響空間をもつ劇場とのことですので、一度はここでコンサートを聴いてみたいと思っています。
展覧会は12月4日まで開催中ですので、ぜひグラントワまで足を運んでいただければと思います。