NTECPASSIVE DESIGN

Staff Blogスタッフブログ

建築を好きになる本

第5,776回 設計の谷口です。

前回のブログでは、建築家 難波和彦さんの著書「住まいをよむ」とそのラジオ番組をご紹介しました。
放送の続きが気になって時間を見つけては先に読み進めているのですが、中にはちょっと難しい内容の放送回もありそうです。
でも、どの回も情報が多岐に渡っていて聴き応え十分なので、住まいについて思考を深めたい方はぜひご興味を持っていただければと思います。

さて、本日のブログでは、もっと(おそらく住まいをよむの100倍くらい)簡単に建築の事に興味を抱いていただけるような本をご紹介いたします。

「画文でわかる 建築超入門[歴史と創造]」画・文:宮沢 洋

著者の宮沢氏は文系出身で、出版社に就職し建築専門誌に配属されたことで「建築」の世界を知るようになり、その面白さを魅力的なイラストと軽妙な文章で一般の人にもわかりやすく伝える活動をされています。
本書の冒頭、「まえがきのまんが」がホームページで大公開されているので、まずはぜひこちらを一度ご覧いただきたいです。

4日間で建築を好きになることを目標に、本書は構成されています。
1日目は、誰が設計したのか?[人物と継承]
2日目は、どうつくるのか?[技術とデザイン]
3日目は、何をまねているのか?[発想と発信]
4日目は、いつつくられたのか?[社会と変革]
というラインナップでして、全ページ宮沢氏直筆のイラスト付きで、楽しく読み進めていける内容になっています。

私自身、大学の建築学科に入学して現在に至るまでかれこれ27年近く経っていますが、これまで学んできたことが整理されるような良書ですし、特に近代の建築の歴史やデザインについて大系的にイメージできるような内容が秀逸だと感じました。

本書で紹介された建物や建築家をさらにインターネットなどで深堀りしてもいいでしょうし、実際に建物を見に行ってみるのも面白いでしょう。

本日、日本の小型月着陸実証機「SLIM」が月面着陸に成功したという吉報が届きましたが、建築の世界も宇宙の世界同様に興味の尽きない無限の世界が広がっていると仕事に携わっていて感じます。

一人でも多くの方が、建築への興味を深めていただけると、この仕事を行っている身としてもとても嬉しく思います。
何せ、衣・食・住の一つが「住」ですし。

宮沢氏は、本書で『「建築家を増やす」ことより「建築好きを増やす」方が重要だと考えている。簡単に言うと、建築の寿命が延びるからだ。』と記述されています。
私も深く同感する素敵な言葉です。

ぜひ、本書を片手に建築好きになる旅へ出発されてみて下さい!

 

 

Category /

Tags

Archive

私たちの最大のミッションは、「お客様に幸せになっていただくこと。」

エヌテックの家づくりへのりをお届け。気になる技術・仕様などをより深く掘り下げます。