エディオンピースウイング広島
第5,841回 設計の谷口です。
先日、広島県建築士会主催の見学会に行ってきました。
エディオンピースウイング広島です。
集合場所は、選手の記者会見などが行われる会場で、サンフレッチェの紫がとても鮮やかでした。
参加人数が60名のため、ここから3班に分かれて移動。
広島市にはスタジアム建設部という部門があり、建設に携わった担当者の方が直接解説しながらスタジアム内を案内して下さるという大変貴重な時間となりました。
集合場所から移動してまずはスタジアムの外へ。
「HIROSHIMA スタジアムパーク PROJECT」の名のもと、現在もスタジアムの隣では公園の整備中で、そちら側に向かってスタジアム側からの仕掛けについてもご紹介いただきました。
スタジアム内だけで施設が終わるのではなく、隣の公園や大田川、さらには広島城や平和公園や市街地へ向かってとアクティビティが広がっていくような計画となっています。
道路を挟んだ向かいの体育館では、ドラゴンフライズの試合が行われることもあり、スポーツイベントがある日は今後たいへん賑わいを見せる場となるのではないでしょうか。
スタジアムは7階まであり、そのフロアには音響室やテレビ放送室などがあり、そちらも入らせていただきました。
テレビ放送室の開口部にはガラスは無く、スタジアムの臨場感がそのまま実況席まで届くような構造になっています。
また、上の写真の屋根が下がっていっている側は、基町アパートになっているので、音響的にも閉じたデザインとしたそうです。
一方で、街へとつながる側は屋根の両脇に開口部があり、スタジアムの熱気を街の方へと伝えさせる意図であったり、天然芝の管理にかかせない風をコントロールする機能などもデザインされています。
見学会では普段はなかなか入れない各種ラウンジもご案内いただきました。
サッカーの時はボックス席として利用される部屋も、試合の無い日でも広く活用していただくために、会議室のような使い方も想定して部屋がつくられています。
さらには、選手のロッカールームなどもご案内いただきました。
サッカー経験者としては、テンションが高まる空間です!
最後は、ピッチレベルまで下りて選手になった気分でスタジアムの臨場感を体感いたしました。
満員の歓声の中で試合を行うことを想像すると、平常心でいられるわけがないなぁと感じます。
試合の無い日は、スタジアムツアーが行われていますので普段は見ることのできない場所もぜひご覧になってみてはいかがでしょうか?
今シーズンのサンフレッチェの活躍に期待しています!