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「轍学」朝山 正悟

第5,897回 設計の谷口です。

広島では、バスケットボールのドラゴンフライズがあれよあれよと下克上を達成し、Bリーグ年間チャンピオンの座を見事に掴みとり、大変に盛り上がっています。

サンフレッチェは、エディオンピースウイングひろしまでファイナル第3戦目のパブリックビューイングを無料で開催し、本日6月1日は、カープがマツダスタジアムを無料開放し、ドラゴンフライズの優勝報告会を開催しています。

広島では、トップス広島というNPO法人が2000年に発足。
「スポーツ王国ひろしま」の実現と地域の活性化に貢献するために、日本のトップレベルの選手や団体によるスポーツの普及、指導、育成に関する事業が行われ、スポーツを通じた社会貢献に寄与することを目的として活動されています。
サンフレッチェもカープもドラゴンフライズもトップス広島のメンバーなので、このような異種交流が可能なんですね。

こうして、スポーツの素晴らしさや楽しさを身近に感じることができるのも、広島の魅力の一つです。

とあるデータによると、広島県はスポーツを直接観戦した人の割合(観戦率)が全国一位だとか…。
私も現時点で今年行ったスポーツ観戦を数えてみると計6回でした。
ただ、その6回はすべて野球かサッカーで、この度大変な盛り上がりを見せたバスケットボールはまだ生観戦に行けていません。

でも、この選手の本は読ませていただきました。

「轍学」
広島ドラゴンフライズ 朝山正悟 人生のルールブック

著者は、地元RCCアナウンサーの坂上俊次さんです。
言葉の魔術師・坂上さんが紡ぐ文章から、バスケットボール選手・朝山正悟さんの情熱がビシビシと伝わる素晴らしい本でした。
数々の輝かしい栄光を掴んできた朝山選手が、ミスターバスケットボールと呼ばれる、初代ドラゴンフライズヘッドコーチ・佐古賢一さんを慕って広島にやってきたのが今から9年前。
この9年間で、B1とB2リーグの入替戦敗退や監督辞任による選手兼ヘッドコーチとしての激務、選手生命が危ぶまれた大怪我、そして引退発表シーズンでの大逆転優勝など、まるで映画のような人生において、どのような想いで日々活動されてきたのかを知ることができました。
カープやサンフレッチェのように、ドラゴンフライズも広島県民に愛されるような存在となってほしいという、朝山選手の情熱からくる彼の驚きの行動も多々描かれています。
そして、本書の最後に「解説」としてメッセージを寄せている現役のドラゴンフライズの選手・寺嶋良の文章も、朝山選手への尊敬の念が存分に伝わってくるので、広島県民は絶対にこの本を読んでおくべきだと感じました。

「轍学」は、てつがくと読むそうで著者である坂上さんの造語です。
朝山選手が歩んできた人生そのものから発せられる一つ一つの言葉を読んでいると、タイトルの意味もよくわかりました。

ドラゴンフライズの優勝が決定的となったファイナル第3戦の最終盤に、朝山選手が出場しなかった理由も本書から感じ取った諸々の想いを踏まえると、私個人としては納得がいきました。

今回の優勝をきっかけに、次のシーズンも大いに盛り上がりチケット争奪戦になることでしょう。
今度こそ、バスケットボールを生観戦して私も広島県民として感動を味わいたいと思います!

 

 

 

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