パッシブデザイン勉強会⑦
第4,113回 設計部の大津です。
今日も第7回目となる「パッシブデザイン勉強会」が行われました。
今回のテーマは「夏の目標温度と断熱のバランス」です。
「夏の目標室温」
前回は主に冬について、話を進めてきました。
今回は夏についてです。
夏:居室の継続目標温度は27℃(上限温度:32℃)です。
これを達成するために、例をあげて話します。
例えば、「最小限の冷房での暮らし」を考えてみます。
冷房を最小限で使用したいなら、日射遮蔽と自然風利用の工夫を考えるとよいでしょう。
日射遮蔽ではガラスから入ってくる日射量を、カーテンを閉めることで減少させ
自然風利用では、窓を開け風を十分取り入れるなどの方法を考えます。
そうすることで目標温度に近づき、さらに日射遮蔽と自然風利用の
両方をうまく利用することによって目標温度以下にすることも可能になります。
ただし、日射遮蔽や自然風利用のタイミングを間違えると、目標室温の達成が不可能になります。
それにより熱籠りが発生し、冷房をしないと部屋自体が冷えなくなり室温が下がりにくい環境になってしまいます。
熱籠りの解消には、自然風を取り入れ熱を部屋から逃がすようにすると
部屋だけではなく、建物全体も冷えて夏でも涼しく快適にすごせます。
「断熱のバランス」
ここでは、屋根(天井)断熱を主に話します。
というのも、夏の目標室温を達成させるためには
外壁よりも屋根(天井)の断熱を強化するほうが日射熱取得量が減っていきます。
屋根(天井)断熱は、夏にも冬にも有利になるのでしっかりとしておいたほうがよいでしょう。
エヌテックでは「基礎」「屋根(天井)」「壁」に断熱をしています。
詳細については上の写真とHPをご覧ください。