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断熱材アート ゆるかわふうの世界

第6,039回 設計の谷口です。

先日、廿日市市吉和にあるウッドワン美術館に行きました。

現在開催中の展覧会「驚異のアート 光の芸術家 ゆるかわふうの世界 宇宙(そら)の記憶」が目的です。

建築関係者にはとても馴染みのある建築用断熱材「スタイロフォーム」を色々な道具を使って彫ることでこのように神秘的なアートを創作されています。

凹凸を付けた断熱材の後ろからLED照明を発光させることで、不思議な光の世界が広がっていました。
この作品は、猫の代名詞である耳をあえて描かない画角に挑戦したそうで、緻密に描かれた(彫られた)毛並みをつい触りたくなるくらいなリアルさです。
青がベースの作品ですが、陽光を浴びて日向ぼっこをして暖かそうな印象を受けるのでなんとも不思議な感覚に陥りました。

こちらは、黄色の断熱材を活用した作品で、象の親子の躍動感を見事に表現しています。
また、象の身体の表面がゴツゴツした感じも再現されていて、近づいてまじまじと見ては少し離れて全体を見てみたりと、様々な距離や角度から眺めて楽しめる作品でした。

様々な角度からという点で申し上げると、断熱材の厚みをうまく利用して穴をあける角度や大きさを調整することで光の透過具合が変化し、見る角度によって星空の風景が変わる作品もとても印象的でした。
こちらはぜひ会場で実物をご覧いただければと思います。

 

断熱材が後ろから光っていない状態の作品も展示してありました。

でも数分後にLED照明が発光すると、、、

こうなるんで、もうびっくりです!!

展覧会では、制作中の様子なども動画で紹介してあったり、今回の展覧会のために制作された作品も展示しています。

12月8日(日)が最終日となっておりますので、ご興味を持っていただいた方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

きっと感動していただけること間違いなしです!

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