経年美化
第6,051回 設計の谷口です。
蔵のリノベーションを行った我が家ですが、住み始めてから丸9年が経とうとしています。
先日、野崎銘木店の野崎社長と話をしている時に、「谷口さんちで納めさせてもらった階段の材料はどんな感じになったかねぇ?」という話題になり、「色艶がどんどん出てとてもいい感じですよ」とお返事しました。
家に帰って、改めてリノベーション当時の写真を探してみました。
そして現在の写真も撮ってみました。
▽リノベーション当時
▽現在(9年経過)
また、床に使っている熊野杉もご覧のような経年変化です。
▽リノベーション当時
▽現在(9年経過)
床材だけでなく、建具に使っている熊野杉も9年を経てかなり濃くなっております。
自然素材の魅力の一つでもある経年変化のことを、建築関係者の中には「経年美化」と表現される方もいらっしゃいます。
家族や家の歴史を刻んでいるようなこの変化(美化)も、自然素材を使う建築の醍醐味だと感じます。