地震に強い家。
第6,058回 不動産事業部の神田です。
いきなりですが、地震に強い家と聞くと皆さんはどのような家を想像されるでしょうか?
木造、鉄骨造、RC造など様々なご意見があられると思いますが
今回はエヌテックが建築している木造の耐震性についてご紹介します。
ひとえに、木造住宅といっても様々な工法がありますので、ご紹介します。
1. 木造軸組工法(在来工法)
特徴
- 日本で最も一般的な構法。
- 柱や梁(はり)などの軸材を組み合わせて建物の骨組みを作ります。
- 筋交い(すじかい)や構造用合板を使って耐力壁を作り、耐震性を確保します。
メリット
- 設計の自由度が高く、間取りの変更がしやすい。
- 日本の風土に適しており、リフォームや増改築が容易。
- 材料の入手が比較的簡単。
デメリット
- 工法の特性上、施工の精度が大工の技術に依存する。
- 耐力壁の配置や量が不足すると耐震性が低下する可能性がある。
2. 2×4工法(ツーバイフォー工法)
特徴
- 北米で発展した工法で、木材(ツーバイ材)を用いて面で建物を支える構造。
- 床・壁・天井が一体化した箱型構造を作り、地震や風に強いのが特徴。
メリット
- 面構造で耐震性や耐風性に優れている。
- 断熱性や気密性が高く、省エネルギー性能が向上しやすい。
- 工場で部材を製造することが多く、施工のばらつきが少ない。
デメリット
- 間取り変更がしにくい。
- 日本の湿度の高い気候では、通気や防湿対策が必要。
- 使用する木材のサイズや規格が決まっているため、設計の自由度が軸組工法に比べて低い。
3. 木造ラーメン工法
特徴
- 柱と梁を強固に接合して「フレーム(枠組み)」で建物を支える構法。
- 主に大型木造建築や商業施設で採用されることが多い。
メリット
- 大開口や吹き抜けなど、広い空間を確保しやすい。
- 接合部が強固で、耐震性が高い。
デメリット
- 材料や施工に高い精度が必要で、コストが高くなることがある。
- 一般住宅では採用例が少なく、専門性の高い工事が必要。
4. 木質パネル工法
特徴
- 工場で製造した木質パネル(壁や床)を現場で組み立てる工法。
- パネルで建物を構成するため、面構造に近い特徴を持つ。
メリット
- 工場製作による品質の安定。
- 工期が短縮できる。
- 断熱材をパネル内に組み込めるため、省エネ性能が高い。
デメリット
- 工場生産のパネルサイズが制約となり、設計の自由度がやや低い。
- 日本国内ではまだ普及率が低い。
5. 木造混構造
特徴
- 木造部分と鉄骨やRC(鉄筋コンクリート)部分を組み合わせた構法。
- 1階を鉄骨やRCで作り、2階以上を木造にするケースが多い。
メリット
- 地震や火災に強い1階部分と、木造の温かみを両立。
- 強度を求められる部分に適した素材を選べる。
デメリット
- 施工コストが高くなる傾向がある。
- 異なる素材を組み合わせるため、施工精度が求められる。
大きく分類すると上記のように別れ、さらにそこから様々な手法の構法に分かれていきます。
エヌテックでは上記の3.木造ラーメン工法のSE構法によって建築をしております。
SE構法とは、柱や梁には強度を高めた集成材を使い、接合部には特殊な金物を使用して剛接合することで、
地震国日本でも安全・安心に暮らせる家を実現した構法となっています。
ざっくりとした説明になってしまいましたので、詳しくお知りになられたい方は↓URLをクリックしてください。
https://www.ntecj.co.jp/sekoho/
冒頭の質問を聞かれたら私は「エヌテックの家」と自信を持ってお答えできます。
それには数値による構造計算(許容応力度計算)や一棟一棟の耐震シュミレーション、過去の実績などの裏付けがあります。
冒頭の質問をされた際に、「自分の家」だと言っていただける家づくりをしておりますので、ご興味あられる方は
是非、一度、エヌテックに耐震へのこだわりをお聞きに来られてください!