売却前にリフォームすべき?
第6,110回 不動産事業部の神田です。
不動産を売却する際、「リフォームした方が高く売れるのでは?」と考える方は多いですが、必ずしもリフォームが必要とは限りません。
むしろ、余計なリフォームをしてしまうとコストの方が高くついてしまうこともあります。
そこで今回は、売却前にリフォームすべきかどうかを判断するポイントと、費用対効果の高いリフォームについて解説します。
売却前にリフォームが必要かどうかの判断基準
売却前にリフォームすべきかどうかは、物件の状態や市場のニーズによって変わります。
以下のポイントをチェックして判断しましょう。
1. 物件の築年数と状態を確認
築10年以内 → リフォーム不要
築10〜20年 → 軽い修繕でOK(クロス張り替え・簡単な補修・設備機器の確認)
築20年以上 → 状況次第(フルリフォームはコストがかかりすぎる)
ポイント
築年数が古い物件の場合、フルリフォームするよりも「現状渡し(リフォームなし)」の方が、購入者が自分の好みにリフォームできるため、かえって売却し易い場合もあります。
2. 周辺の相場と比較する
同じエリアの物件と比較し、価格に差があるかチェック
リフォーム済みの物件が多いなら、ある程度の修繕は検討
ポイント
近隣の売り出し物件と比べて、明らかに見劣りするようなら、部分的なリフォームを検討しましょう。
3. 「リフォームするなら売出価格を上げられるか?」を考える
リフォーム費用 < 物件価値の上昇 ならリフォームする価値あり
リフォーム費用 > 価格上昇幅 ならやめた方が良い
例えば、100万円かけてリフォームしても、売却価格が50万円しか上がらないなら、費用対効果が低いので不要です。
費用対効果の高いリフォーム5選
売却前にリフォームするなら、少ない費用で大きな効果が期待できる部分を優先するのがポイントです。
1. 壁紙(クロス)の張り替え
汚れ・黄ばみが目立つ場合は張り替えを検討
壁紙を変えるだけで部屋が明るく見え、印象アップ
2. ハウスクリーニング(特に水回り)
キッチン・お風呂・トイレなどの水回りは特に重要
汚れが落ちるだけで「きれいな家」という印象になります。
3. フローリングや畳の補修
フローリングの傷や汚れが目立つ場合は補修を検討
畳は「表替え」をするだけで新品のように見える
4. 玄関・ドアの交換 or 補修
玄関は「第一印象」を決める大事なポイント
ドアノブや鍵の交換だけでも、見た目の印象がUPします。
5. 照明の交換・LED化
部屋が暗いと古い印象になるため、照明を明るいものにする。
LED照明に変えると「省エネ・経済的」という好印象になります。
※注意
買主様が自分でリフォームしたい場合も多いので、「どんな人が買うか」を考えた上で、最小限の修繕を行いましょう。
「このままで売れるか不安…」という場合は、不動産会社に相談し、リフォームが必要か査定時にアドバイスをもらうのがベストです。
エヌテックでは、不動産、建築のお手伝いをワンストップでしております。
お困りの際は是非、お気軽にご相談ください。