デンマークの近代建築
第4,207回 設計の渡辺です。
これまでデンマークの古くからある建築物を紹介して来ましたが、
今回は2005年に建てられた近代建築をご紹介します。
コペンハーゲンの運河沿いにあるオペラハウスで、デンマークの建築家 ヘニング・ラーセンにより設計されました。水平な張り出し屋根と、丸みを帯びた一面ガラス張りのホールが、太陽の光に当たり、きらきらと輝いています。ここで芝居、バレエ、オペラ、コンサートなどが上映されます。
室内ホールも優れた音響設備があるそうなので、ここで音楽やオペラを見ることが出来たら、どんなにか感動するだろうと思います。いつかまた訪れる機会があれば…鑑賞してみたいです。
建物を見た感想として、古い町並みが残る中で異質ともいえるデザインですが、全体のバランスと、対岸から見渡した景色などがよく計算されているのだなと感じました。
新しい建物はどんどん増えていきますが、ただデザインがカッコいい!だけでなく、その地域、文化、人の特性を考える必要があります。街中で新しいけれど、しっくり馴染んでいる建築は、そのあたりを深く考え、突き詰めて設計されているように感じます。
細かなところに配慮するアリのような視点をもちながら、離れたところから見る鳥の視点の両方で、物事を見て、それを形に出来るようになりたいと思います。