シナ合板の使い方。
第4,403回 設計の渡辺です。
室内の仕上げ材を考える時、クロスにするか、木板にするか、いろいろと候補があります。
エヌテックでは、自然素材の珪藻土クロスをリビングや他の部屋に用いることが多いですが、
クローゼットや子ども部屋、洗面所などの壁・天井などには、「シナ合板」を張ることがあります。
特にクローゼットは、生活していく中で棚をもっと増やしたいといった希望が出た時に、
シナ合板を貼っていると、加工がしやすく、アレンジが可能になります。
また、壁に多少の汚れや傷が付いても、サンドペーパーなどで表面を削ると、
汚れが落ちやすいのも特徴です。
それで、育ち盛りの子ども部屋などにも採用することがあります。
これだったら、お子さんが騒いだり思いっきり遊んで、壁におもちゃをぶつけても、
あまり汚れを気にせずに過ごすことが出来ますね。
(↓子ども部屋の壁にシナ合板を使用しています)
その他の特徴として、シナ合板は木目が無く、白っぽい表面なので、すっきりとした印象となります。
木板は、木目や節がありますが、壁や天井の全面に木目があるのがちょっと苦手…という方もおられるかもしれません。
それでも、シナ合板であれば木の優しさを感じながらも、すっきりとした印象に仕上げることが出来ます。
ここは住む人一人一人の好みの部分ですので、お客様と相談しながら決めていくことになります。
コスト的には、木板>シナ合板>クロス という感じで、値段が上がっていきます。
ご予算やお部屋の場所や用途により張り分けをしていくなら、
気持ちの良い、使い易い空間を実現することが出来ると思います。
こうした点も参考に、家づくりを楽しまれてください。