クローゼット収納に、扉は必要?
第4,741回 設計の渡辺です。
「収納には扉は付けるもの」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、みなさんはいかがですか?
特に、クローゼットの場合、扉はついているけど普段は開けっ放し…ということもあるのではないでしょうか。
よくよく考えてみると、扉が本当に「あったらいい場所」と、「無くてもいい場所」、
むしろ「なかった方がいい場所」があったということも。
今日は、クローゼットに扉を設けないことによるメリットをいくつかご紹介します。
〇モノの出し入れがラク。
毎回扉を開け閉めしなくていいので、物の出し入れもとてもスムーズです。
引出しの収納ケースなどを置いた場合も、扉が邪魔になりません。
また、パッとどこに何があるかが一目でわかるので、
朝の忙しい時間にも準備がしやすく、時間の節約にもなります。
〇湿気がこもらない。
扉を付けると、空気が循環しないので湿気がこもりやすく、
場所によってはカビも生えやすい環境になってしまいます。
扉を設けないことで、空気が通りやすくなり、衣類を適切な状態に保ちやすくなります。
〇コストも抑えられる。
扉を付けると、その分コストはかかります。
初めから、扉を設けない計画にしておくなら、その分を他の費用を当てられるでしょう。
エヌテックの施工事例でも、寝室や個室の収納に扉を計画しないことも多くあります。
それでも、ごちゃごちゃして見える…、衣類をホコリから守りたい、来客時にすぐに隠したいという時には、
カーテンやロールスクリーンを設けておくなら、すぐに対応することが出来ます。
自分たちの暮らし方を考えて、必要なものとそうでないものを見極めていって下さい。