土間空間
第4,773回 設計の渡辺です。
「土間」と聞くと、”玄関先の空間”というイメージをお持ちの方が多いと思います。
古くからの民家には、玄関から土足で入ることが出来る土間空間がありました。
そこは、農機具の手入れをしたり、炊事をしたり、来客時の会話をする場所として、
…などなど、いろいろな使い方がされてきました。
現代の住宅にも、土間空間を上手に取り入れて計画するなら、
より使いやすく便利な空間として活用していくことが可能です。
エヌテックの施工事例から、いくつか土間のアイデアをご紹介します。
↑玄関横に土間スペースを広く確保し、打ち合わせスペースとして活用しています。
自営業をされているお施主様なので、急な来客や打ち合わせもあるとのことでした。
この空間があれば、プライベートなリビングスペースに入ってもらうことなく、ゆったりと対応することが可能ですね。
↑こちらは玄関からも、庭側からも入ることができる土間空間。
お庭で育てたお野菜を収穫して保管したり、雨に濡れては困るものも一時的に置く場所としても活用できます。
コンクリートの土間なので、靴の汚れを気にせず出入りできます。
昨年には、この土間空間の一部にワークスペースを設けました。
子どもたちが宿題をしたり、作業したりする際に活用できるようになっています。
暮らし方や、外との空間の活用の仕方により、土間の可能性は無限に広がります。
計画の際には、土間空間でどんなことをしたいのか?
イメージを膨らませながら検討していってください。