災害に備える-複数の避難先を考える-
第4,893回 設計の渡辺です。
前回ハザードマップを見て、災害時にどのような状況になるか「知る」方法をご紹介しました。
今日は、もし災害時に「在宅避難が出来ない」ときにはどうしたらいいか?ご紹介します。
災害が起きる時間や場所は選べません。
在宅時、仕事中、出先で…など予測も付きませんが、
毎日の行動から、ある程度避難先を考えていくことはできます。
状況に応じて安全な行動を選択できるよう
事前に複数の避難先を想定しておくと良いとのことです。
1.まず危険を回避する
〇指定緊急避難場所へ避難
危険度の高い場所にいる場合、市区町村が指定した「緊急避難場所」へ避難。
自宅からの避難所、職場からの避難所なども調べておきます。
〇親戚・知人の家へ避難
親戚・知人の家が安全な場所にあれば、そこへ避難するという選択肢も。
私も西日本豪雨災害の時に、仕事帰りに車で必死に家に帰りましたが、
その途中で水没しかけたり危なかった…と記憶しています。
途中に友人宅があったので、そこに一時的に避難したら良かったんですね。
次回に活かしたいと思います。
〇近隣の安全な場所に避難
既に浸水などが始まっていて移動が難しい時は、3階建て以上の強固な建物、小高い場所などに避難。
2.状況が落ち着いたら滞在場所へ移動する
1番で命を守る行動をした後、状況を見て
自分たちが落ち着いて滞在できる場所を確保することも大切です。
〇避難所→自宅が被災し住めない場合は「避難所」に滞在する。
〇車→安全な場所に車を停め、車中生活を送る。
〇親戚・知人の家→長期滞在可能であれば、滞在させてもらう。
〇テント→安全な場所にテントを張り、テント生活を送る。
いくつかの状況を想定して、いざという時の避難の仕方、
被災した後の生活もある程度想定しておくことが大切だと分かりました。
今年は長い梅雨となりそうなので、今から家族会議で相談して準備するのも良いですね。