階段のいろいろ。
第4,984回 設計の渡辺です。
2階建て以上の住宅には必ずある階段ですが、いくつもの種類があるのをご存知ですか?
今日は基本階段の3種類をご紹介します。
【ストリップ型(オープンタイプ)階段】
踏み板の下に、蹴込み(けこみ)板という踏み板と踏み板をつなぐ板がなく、
オープンになっているタイプの階段です。
圧迫感がなく、視線も光も抜けるので、開放感のある明るい空間になります。
写真の事例のように階段下に空間があれば、TVなどを設置し空間を有効活用できます。
このタイプの階段は、蹴込み板が無いので隙間から物を落としてしまったり、
深く踏み込み過ぎて足首やすねを痛めてしまう場合があるようです。
家族構成などによっては、採用するかどうか少し注意が必要かもしれませんね。
【箱型階段】
「蹴込み板」がある、文字通り箱を積み重ねたように見える階段です。
階段下を収納として活用したり、トイレを設置したりするなど空間を有効に使うことができます。
階段の大部分が壁の中に隠れるため造りやすく、比較的安い価格で設置することができるそうです。
壁で囲まれた空間になってしまうので、
圧迫感があったり、大きな荷物を運ぶのが難しい場合があります。
【ひな段式階段】
箱型とストリップ型階段を組み合わせたものがひな段式階段です。
階段形状は箱型ですが、踏み板の両側を壁で囲うのではなく、
全部または一部が見えるように設置されています。
片側の壁がない分開放感もあり、手摺や階段板などを工夫すれば、
家の中のデザイン階段としても一役買ってくれます。
たかが階段といっても、様々な種類があるものですね。
プランによってどんな階段にするかも変わってきますので、
お住まいのベストなカタチを探して下さい。