こいずみ道具店
第5,138回 設計の木村です。
先日建築家の堀部安嗣さんの本を読んでいたら、
とある施工事例に小泉 誠(こいずみ まこと)さんという家具デザイナーさんが作られたダイニングテーブルとベンチが掲載されていました。
小泉さんは家具デザイナーであると同時に建築家であり、自身が営む『こいずみ道具店』のオーナーでもあります。
東京都国立氏にあるそのお店は小泉さん自らがリノベーションを行ったそうです。
建築家という職の傍らに家具デザイナーを務めているそうですが、
小泉さんはこれまでに数々のデザイン賞を受賞されており、また、家具だけでなく生活に関わる物のデザインを幅広く手掛けています。
シンプルながらもユニークな商品ばかりで調べていて面白いです。今回はその小泉さんの商品を少しご紹介します。
まずはこちら。「TETSUBO chair」(てつぼうチェア)です。
スチールと杉の浮造り仕上の無垢材を合わせた椅子で、一筆書きの細い線がてつぼうを催しています。
続いて、「アイスクリームカップ」です。
朴(ホオ)という木材に漆を塗って保温性・保冷性を活かしたうつわです。
私は年中アイスクリームを食べているのでこのカップにはとても惹かれます。。。
「ぱちん」という木製バインダーです。
ボードは白桜・ウォールナットの2種展開、クリップ部分も木を使用していてブラックチェリーで出来ているようです。
そして最後に「an pon tan」(あん ぽん たん)という小ぶりの椅子です。
脚部はシナ合板、身体に触れる部分は桜の木で造られています。
ちなみに私はこれまで ”あんぽんたん” が方言だと思い込んでいて、この機会に標準語であるという事を知りました。(笑)
小泉誠さんが手がける作品の数々は形も独創的な物が多いですが、
作品名もあそびごころに溢れていて可愛らしく、どこか惹き込まれる物があります。
それでいてお値段はなかなか目を見張るものがありますが、
商品をひとつひとつ見ていくだけでも夢が広がるのでぜひ一度ご覧になってみてください。