【防火地域に建つ木造3階建て二世帯住宅〜中区・Y様邸〜】
皆様、こんにちは。エヌテックです。
エヌテックが手掛けた施工事例紹介の第7回目は「防火地域に建つ木造3階建て二世帯住宅」、広島市中区のY様邸です。
広島市の中心部にあるご実家の建て替えを検討されていたY様は、その地域が都市計画で防火地域に指定されていたため、当初はハウスメーカーの鉄骨住宅をお考えでした。
ただ、木の家が持つ自然素材の雰囲気も捨て切れず、「話だけでも聞いてみよう」とエヌテックにお越しいただきました。
Y様のご要望はガレージ、二世帯住宅、3階建て等々。
防火地域で木造3階建て住宅を建てるためには、耐火性能を満たす仕様で建てる必要があり、プランニングの難易度が上がります。
しかし、SE構法であれば、荷重増加もふまえて構造計算が実施でき、骨組みとしての強度も屈強なため、ご要望にもしっかりと応えることが可能です。
結果として、鉄骨住宅よりもコストを抑えることができ、ご希望通り木造住宅での工事着工となりました。
プランは親世帯と子世帯とは、2階と3階という形で計画。
玄関と風呂が共通で、キッチンや洗面・トイレはそれぞれの世帯に備えています。
2階は南側のバルコニーに面して2部屋あり、建物中央にLDKを配置。
LDKへの採光・導光のため、建具はフルオープンの引き込み戸とし、建具上の欄間部分も壁を無くしました。
3階は南側のバルコニーに面してLDKを大きく配置。
屋根形状に合わせて勾配天井としたり、小上がりの畳コーナーをつくることで2階とは異なる雰囲気に仕上げました。
小屋裏収納として利用できるロフトも設け収納量をアップさせました。
Y様邸の冷暖房は、2階も3階も光冷暖を採用し、高性能な建物と光冷暖が生み出す快適な住環境を実現しました。
また、「以前は救急車が近くの病院に出入りする音や路面電車が行き交う音がうるさかったけど、新居では全然聞こえなくなった。」と嬉しいお言葉もいただきました。
喧騒な市街地だからこそ、建物性能の向上が暮らしに静寂さと豊かさをもたらす好例といえるお住まいです。
【Y様邸の建物性能】
Q値:1.90W/m²K
μ値:0.026
UA値:0.50W/m²K
ηAC値:0.9
ηAH値:1.7
一次エネルギー消費量:407MJ/(m²・年)
C値:0.6㎠/㎡