皆様、こんにちは。エヌテックです。

呉市西川原石町で12月にお引渡しを行ったお住まいをご紹介します。

山と海が近く平地が少ない川原石地区は、山の中腹まで連なる民家が特徴的です。O様邸の敷地は二方向道路に面しており、片方の道路幅は2ｍほど。さらにその道路は高低差が約1ｍあるので、道路斜線制限の影響により建物の高さにかなりの制限がかかってしまう状況でした。

そこで、天空率という手法を用いて、ある程度の軒の出も確保しつつその制限をクリアするご提案を行いました。

約36坪の敷地に2台の車が並列駐車できるようにするため、1階はガレージとし、最も日あたりの良い2階に開放的なLDKを配置しました。在来工法では実現が難しいプランも、耐震構法SE構法を用いることで可能となっています。

外観は1階に杉板を張り、2階はそとん壁で仕上げています。杉板はウッドエイドという塗料を塗布し、耐久性・耐候性を高めています。2階のそとん壁は、窓周りの雨だれによる汚れなどもほとんど無く、その耐久性やデザイン性の高さが人気の左官材料です。

玄関を入ってすぐにある階段は、高めに設けた窓から陽が差し込み、階段横の手洗いスペースも日中は照明いらずで使用できます。

階段を上がると、板貼りの勾配天井が気持ち良いLDKが広がります。ダイニング上部の勾配天井には天窓を設置し明るさを確保。さらに、キッチンは壁に沿ってL型に配置しているので、床面積以上の広さを感じることができます。


また、LDKの隣に配置した子ども部屋の上にはロフトスペースを設けています。子ども部屋の一部として使用することも、LDKの物置きなどとして使用することもできるので、コンパクトでありながら機能性に富んでいます。

各職人の丁寧な手仕事によって、呉市に新たに誕生したパッシブデザイン住宅です。

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