Customer Columnお客様コラム
第4回 小さな家づくり記 冬の暮らし
今回は、パッシブデザインの家だと冬(2月)はどんな暮らしになるのか、を
冷え性目線でお伝えします。
冬に心配していたこと
暖かい家を買うことを優先順位のなかで一番にしていたので、
せっかく建てた家が、もしも寒かったらどうしよう?ということが気がかりでした。
まず10月の時点で最低室温が20度前後だったので、
真冬はもっと下がるだろうという予想がありました。
それに、暖かさを優先順位の最上位としながらも
家づくりの過程でいろいろな欲望が抑え切れず(主に仕上げ材やキッチンの仕様)、
当初予定していたパッシブ冷暖をあきらめて、エアコン2機にしたので
「やっぱりパッシブ冷暖にすればよかった…」と後悔するのでは、と思っていたのです。
ですが、全くそんな心配は不要でした。
今までの人生で一番暖かい冬を過ごせたのではないかと思います!
気温と室温
2月中旬の、ある曇りの日と晴れの日の気温/室温を並べてみました。
くもりの日も、晴れの日も、エアコン1台で安定した室温です。
寝る前はエアコンを3時間オフタイマーにしているのですが
起床時に20度を下回ることはほぼありません。
ちなみに11月がこちら。
11月と比べて室温にあまり変化がないので、暖かく快適に過ごせているんですね。
変わったこと
あまり暖房を使わなくなった
天気が良く日射をたくさん取り込める日中は、真冬でも暖房なしで過ごせることが多いです。
ちょっと暑いからエアコン消そうと思ったら、そもそもつけていなかったなんていうことも。
デスクワーク中、手が冷えない
これまでは、手足が冷え切ってしまうので、湯たんぽ(2つ)、電気膝掛け、などでフル装備していましたが
今は身体一つですごせます。
集中力が途切れることがなく、作業が捗ります。
寝るときに布団が冷たくない
布団乾燥機で温めないと冷たかった布団が、何もしなくても、温かい!
寝る前に、夫と「温かいね?」と確認し合うのが口癖のようになっています。
アトピーの症状がなくなった
暖かいけれど、湿度は若干低めのわが家。
なのに、30年近く悩まされているアトピー症状が全く出なくなりました。
この家に住み始めて、温度、音、空気、匂いなど様々な環境が改善されたので、どれが要因なのかは分かりませんが、
顔や首、関節のカサカサなどの症状が全くなく、スベスベしっとりしてます。夢のようです。
一体どうしたんでしょう?たまたまかもしれないので、要経過観察です。
ストレッチやヨガなどの室内運動が快適
今までは、お風呂上がりに運動をしていると、かえって身体が冷えてしまっていました。
しかしこの家は身体が冷えないので、ストレッチが億劫にならず、
続けることができています。
無垢の床を素足でストレッチするのが気持ちよく、むしろちょっと汗ばむくらいです。
家中が暖かいので、自然と活動的に
身体が暖まっているからか、料理や掃除などの家事、
犬の散歩などの外出が全く苦になりません。
家が寒いと、暖房器具の前から動けなかったり、
お風呂に入るのが億劫になったりしますが
そういったことが一切なくなりました。
麦茶を一袋使い切るようになった
夏に麦茶を1袋買うと、シーズン中に使い切ることができないまま、賞味期限が切れてしまっていました。
ところが家が暖かいので、夏が終わり、秋から冬へ移っても麦茶を飲み続ける生活になりました。
麦茶を一年中飲む生活になるとは、予想外でした。(どうでもいい話ですね)
暑がりさんは?
冷え性妻が快適な室温だと、暑がりな夫はどうなってしまうのでしょうか?
ご安心ください。暑すぎて不快…ということはなく、快適に過ごせているようです。
(ただ、Tシャツ1枚でいることが多い気がします。)
また、常に家が暖かいので「逆に寒さに敏感になったかも。」とのことでした。
使わなくなったモノたち
- 湯たんぽ(寝るとき/デスクワーク時)
- 電気ひざ掛けの上に、さらにひざ掛け(デスクワーク時)
- 布団乾燥機(寝るとき)
- 湯たんぽ(寝るとき)
- オイルヒーター
- 赤外線ヒーター
- ホットカーペット
以前の家では、これらを活用しても寒い寒いと言っていたのですが
この冬使ったのは、1階のエアコン1つと、ひざ掛けだけ。
エアコン以外の暖房器具がほぼ不要になりました。
エネルギーの節約に繋がるのはもちろん、
収納場所(季節家電って場所をとりますよね)や掃除などの管理も不要になりいいことがたくさんです。
今日は冷えるな〜というときは、「あずきのチカラ」をレンジでチンして使っています。
まとめ
冬の過ごしづらさから、とにかく暖かい家が欲しい!と始まった家づくりですが、
とても満足のいく結果になりました。
暖かい冬の暮らしはとても快適で、毎日幸せな気持ちを感じさせてくれます。
私のような冷えやすい体質の人にとっては、
「人生が変わる」といっても過言ではないでしょう。
例年に比べて静かな春。
自分にできることを確実に、そして一日も早く事態が収束することを願うばかりです。